サフトは、英国・バーミンガムの“架線のない”CAF Urbos社の トラム向け リチウムイオン電池の納入を完了しました
- 当該バッテリーシステムの採用により、数キロメートルにわたり架線がない状態でも運行が可能になることから、市は架線工事費用をかけずに、路面電車のネットワークを拡張することができます。
- 少なくとも7年毎に実施される路面電車の大規模なオーバーホールにおいてバッテリーを適切に調整・メンテナンスすることで、使用期間中のコストと環境対策の最適化が可能です。
パリ、2019年11月26日 – サフトは、英国で2番目に大きな都市であるバーミンガムで採用される、架線なしで走行が可能なCAF Urbosトラム(第2世代トラム(2GT))を統括するCAF Power&Automation社(P&A)に対し、当該トラム向けのリチウムイオンバッテリーの最終納品を完了いたしました。
CAF P&Aは、鉄道用の高度な電気、制御、通信システムの先端を行く企業であり、今回車両搭載用エネルギーストレージシステム用に、サフトの リチウムイオンバッテリーモジュールを選択しました。これらのバッテリーは現在、市内を走行する2GTトラム全21台の車両の屋根に後付けされています。運転中、バッテリーは架線が通っている路線区間で充電され、その後バッテリーによる力で、架線のない新しい路線を数キロメートルの距離にわたって走行することができます。
バッテリー駆動の牽引車を採用することにより、バーミンガムの交通機関ウエストミッドランドネットワーク(Network West Midlands)は新たな架線敷設への投資の必要性が無くなり、路面電車ネットワークの拡張コストを削減しました。
CAF Power&Automationの役割は、電気牽引、エネルギー貯蔵、制御、通信をサポートするシステムを提供することですが、顧客は何よりも高い信頼性のあるものを求めます。サフトという技術パートナーを選んだのは、実績のあるテクノロジーと適正な納品スケジュールを守る能力があったからです。
ジャンフランソワ・レイナウド氏 CAF P&Aのプロジェクトマネージャーサフトのエリアセールスマネージャーであるホセマリア・カラスコ氏は次のように述べています。「CAFのUrbosトラムは数十年間稼働するので、少なくとも7年間の耐用年数にわたってバッテリー自身が、信頼性の高い、安全な動作を提供することが不可欠です。弊社のボルドーにいる優秀な鉄道部門の専門家による技術サポートを提供できることは、CAF P&Aが当社の技術を選択する際の重要な決定要因になりました。」
サフトは、これら第二世代のトラムの大規模なオーバーホールについて、CAFの要求事項である“少なくとも7年の間隔”に一致するようにバッテリーを設計しました。これにより、ウエストミッドランドネットワーク(Network West Midlands)が車両のメンテナンス時期と運用スケジュールを最適化することができるようになります。
サフトは、21台の路面電車のそれぞれにバッテリーモジュールを提供し、同様に、バッテリーモジュール管理ユニット(BMU)とこれらの設置作業についてCAF P&Aをサポートしました。 CAF P&Aは、スペインのサンセバスチャンにある施設で、これらの部品をバッテリーシステムに搭載しました。
このプロジェクトは、弊社の架線のない環境で使用するための車両への導入経験とともに、Caft P&Aとサフトの長年に渡る実績に基づいています。
サフトのリチウムイオン電池は、フランスのネルサック工場で設計および製造されています。